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中性脂肪4

2023/01/20

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


脂質だけでなく糖質を摂り過ぎることで『中性脂肪』は増加します。もし食事全体の栄養バランスとして「糖質」の割合が多過ぎる場合は、たんぱく質や脂質を含む食品に置き換えることがお勧めです。
また食事全体の摂取カロリーが多過ぎると、体内でエネルギーが余り「中性脂肪」は増加しますので、食べ過ぎにも注意が必要ですし、運動をおこないエネルギーを消費することが大切です。

「中性脂肪」の減少に効果的とされる食品があります。
食物繊維の摂取により、腸内での中性脂肪の吸収が抑えられます。また血糖値が急上昇することを防ぎます。とくに野菜や海藻・キノコ・豆類に多く含まれています。
また果物にも食物繊維が多く含まれ、更にビタミンやミネラルも豊富ですので、適度に摂取することはお勧めです。
ただし果物には果糖が多く含まれています。果糖は血糖値の上昇には影響しにくいのですが、エネルギーとして使われなかった場合は、ブドウ糖より中性脂肪へと変換されやすいため、食べ過ぎには注意が必要です。

植物性たんぱく質を多く含む大豆食品も「中性脂肪」の減少に効果があるとされています。
一般的に植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質と比較すると体内での代謝・利用効率は良くありません。しかし「畑の肉」とも呼ばれる大豆には、動物性食品と同等の良質なたんぱく質が含まれています。
また大豆食品には他の栄養素も多く含まれており、味噌や納豆に関しては発酵食品としての健康効果も期待できます。更に値段もお手頃な価格ですので、味が苦手でなければ、食事の献立てに取り入れやすい優れた食品だと思われます。

そして、とくに中性脂肪の減少に効果的とされているのは、脂質の一つであるオメガ3系脂肪酸を含む食品です。LDLコレステロールを減少させるといった研究結果もあります。
オメガ3系脂肪酸にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)α-リノレン酸などがあります。
EPAやDHAはサバやイワシ・サンマなどの青魚に多く含まれています。またアマニ油やエゴマ油などの植物油にα-リノレン酸が含まれています。

オメガ3系脂肪酸には心臓・循環器疾患の予防効果が高いとされているため、是非とも積極的に摂っていきたい栄養素です。
ただしEPAやDHAに関しては、実際に青魚を食べた場合と比べ、サプリメントの摂取では効果が認められないといった研究結果が報告されています。(一方で、サプリメントの摂取により関節リウマチの症状の緩和につながるといった報告がされています)

なぜそうなるのかまだ詳細にはわかっていないようですが、いくつかの理由が推察されています。

  • ・青魚に含まれているEPAやDHA以外の栄養素が影響している

  • ・青魚が主菜となることで食事内容自体が変わり、摂取する栄養素が大きく変わっている。例えば肉料理の変わりに青魚が主菜となると、オメガ3系脂肪酸の摂取量の増加と同時に、肉料理に含まれる飽和脂肪酸の量が大きく減少しているため、どの栄養素の変化が健康面に影響しているのか判断が難しい

  • ・統計学的に普段から魚介類を多く食べている人々は、その他の面においても健康的な生活を送っていることが多い

  • ・サプリメントには多くの商品があり、品質に差がみられるのではないか

まだわかっていない事も多いようですが、これからの研究によりそういった疑問点の解明が期待されます。現時点では青魚を定期的に摂取することは、「中性脂肪」の改善だけでなく健康面全般においてもプラスになりそうです。

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