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オーバートレーニング、オーバーユースなど

2023/08/25

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフ森田です。

スポーツやトレーニングでは『オーバートレーニング・オーバーワーク・オーバーユース』といった言葉を耳にすることがあります。
自分自身の体力レベルを大きく超えた練習をおこなうことによって、翌日には極度の疲労や強い筋肉痛が表れることがあります。肉体はオーバーワークの状態であり、栄養補給と睡眠による休養が必要となります。程度により差はありますが、比較的短期間で体調は回復します。

ただしこのオーバーワークの状態が充分に回復しないままハードな練習やトレーニングを続けていくと、疲労や体へのダメージが蓄積し慢性化するおそれがあります。
倦怠感や疲労感がとれなくなり、さらに悪化するとパフォーマンスの低下や睡眠不足・食欲低下・集中力の低下・心拍数や血圧の上昇など様々な全身症状が表れることがあります。
この状態はオーバートレーニング症候群とよばれます。オーバートレーニングの状態になると、栄養補給や睡眠による休養をしっかりとってもなかなか改善がみられず、元の体調に回復するのに長期間を要する場合があります。

また、オーバーユースオーバーワークと同様に体力レベル以上の練習やトレーニングでおきるのですが、全身ではなく体の特定の部位に炎症や故障が発生します。
例えば野球の投手の肩や肘、長距離ランナーの膝やアキレス腱・足底筋膜などによくみられ、スポーツにより特定の好発部位があります。
オーバーユースでは、症状が悪化すると疲労骨折をおこす場合があります。

スポーツやトレーニングの上達には、練習を続けることが最も大切です。ハードな練習やトレーニングを継続できること自体が「一つの才能」であると言われます。オーバートレーニングが生じているのは、それだけハードな練習やトレーニングを続けた結果だと思われます。
しかしオーバートレーニングやオーバーユースの状態になると、体調の回復には長期間を要するため、結果的にその期間は充分な練習やトレーニングをおこなうことができません。
また関節の障害など症状が酷い場合は、完全には元の状態に回復しないことがあります。したがって、練習熱心な人ほどオーバートレーニングやオーバーユースに気をつける必要があります。

練習やトレーニングのフォームに問題がある場合も故障につながる原因となります。
ベテランのプロスポーツ選手やアスリートであっても、自分自身で気付かないフォームの崩れや体の状態について、コーチやトレーナーの指導を受け修正しているそうです。
なかには専属の栄養士に全ての栄養・食事管理を任せている選手や、トレーニング後の体のケアとして、マッサージや鍼灸施術を受けているスポーツ選手も多くおられます。
練習やトレーニングといった競技面だけでなく、食事(栄養摂取)・体のケア・睡眠など休養面を含めた生活全般を管理することが、パフォーマンスの差に表れると考えられています。

学生など若く体力のあるスポーツ選手にもオーバートレーニングは生じます。最近ではオーバートレーニングやオーバーユースに対する知識が広まり、昔に行われていたような極度にハードな練習は無くなりました。
しかし体力があり回復力も優れている若い人の場合は、症状が悪化するまで気付きにくいことがあります。年齢が若く経験が少ないため、疲労の蓄積を自分自身で把握するのは困難です。とくに練習熱心な子供ほど、コーチや家族など周囲の人が状態の変化に気付くことが大切だと思われます。

足のテーピングのイラスト

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