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抗酸化作用のある栄養素

2023/03/31

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフの森田です。

健康に関する情報で『抗酸化作用・抗酸化物質・抗酸化力』といった言葉を耳にすることがあります。
物質と酸素が反応することを「酸化」と呼びます。
金属が錆びてしまうのは酸化による現象であり、皮をむいたリンゴが徐々に変色していくのも酸化によるものです。同じように人の体も酸化します。
生命活動において呼吸は不可欠ですが、呼吸により取り入れた酸素によって体内が酸化されます。ただし酸素が直接体の細胞と反応するのではなく、その酸素が変化した『活性酸素』により酸化されます。

体に取り入れた酸素の一部が変化し、より酸化作用が強くなったものが活性酸素です。数種類あるのですが、その中でもとくに酸化作用が強く、体に悪影響を及ぼすのがヒドロキシラジカルです。
活性酸素は人の細胞を傷つけ、作用や機能に障害をもたらします。皮膚のしわやシミのほか動脈硬化・ガン・老化の原因になると言われています。生きている間は呼吸し体内に酸素を取り入れ続けますので、体内では日々活性酸素が発生します。

その活性酸素を抑制し細胞や組織の酸化を防ぐ作用があり『抗酸化』とよばれています。
体内では日々活性酸素が発生し続けており、そのままでは全身の細胞が傷つけられる恐れがあります。しかし、人体にはそれを防ぐ働き「抗酸化防御機構」が備わっており、発生した活性酸素を無害化する酵素が存在します。しかし、この抗酸化防御機構は年齢とともにその能力が低下していきます。

一方、紫外線や大気汚染・たばこ・激しい運動・ストレスなどは、活性酸素の発生を増加させる因子とされています。
体内の「抗酸化防御機構」の能力が低下している状態で、活性酸素が沢山発生してしまうと、除去しきれず体に悪影響が及びます。しかし『抗酸化作用』は体内の酵素だけでなく、食品に含まれる栄養素にも存在しており、とくに有名なのが【ビタミンA・C・E】です。

  • ビタミンA-抗酸化力があり、レバーや卵黄に多く含まれています。また人参やかぼちゃに多く含まれるβカロテンは、腸内でビタミンAに変換されます。

  • ビタミンC-強い抗酸化力があります。また皮膚や軟骨の構成成分であるコラーゲンの合成に必要となります。水溶性ビタミンのため、一度に沢山摂取しても尿中に排出されてしまいます。脂溶性ビタミンのように体内に留めておくことができないため、毎日適量を摂取する必要があります。

  • ビタミンE-抗酸化力が強く、細胞膜やLDLコレステロールが酸化されるのを防ぐ作用があります。アーモンドや植物油・うなぎなどに多く含まれています。

最近では有名となった『ポリフェノール』にも強い抗酸化作用があります。ポリフェノールには様々な種類があります。
赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニンやチョコレートのカカオポリフェノール・緑茶のカテキン・大豆のイソフラボン・ごまのセサミンなど以外にも沢山あります。

またポリフェノールではないのですが、トマトに含まれるリコピンや甲殻類に多いアスタキサンチン・にんにくのアリシン・葱のイソアリシンなどにはとても強い抗酸化力があり、活性酸素の中でもとくに体への影響が強いヒドロキシラジカルを無害化する作用があります。
元々人体に備わっている「抗酸化防御機構」は年齢とともに少しずつ弱まっていきますが、『抗酸化力』が高い食品を摂取することにより、活性酸素による体へのダメージを減少させることができます。


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